軍国主義真っただ中の日本において「反軍演説」を行ったことで知られる、出石出身の政治家、斎藤隆夫(さいとうたかお)。そんな出石の英雄の精神を後世に伝えるべく建てられたのが、静思堂(せいしどう)なのです。今回は斎藤隆夫氏や静思堂について、歴史やアクセス方法をご紹介します。
出石出身の政治家・斎藤隆夫
斎藤隆夫氏は、昭和初期に活躍した旧出石郡出身の政治家。司法試験にも合格した明晰な頭脳を持つ同氏は、軍部の政治介入を批判する「反軍演説」を行ったことで衆議院議員を除名に。しかしその後の総選挙では、軍部の選挙妨害をものともせずトップ当選を果たしました。
「言いたいことを言うのではない。言わねばならないことを言うのだ」という精神は、令和を迎えた現代においても多くの人からの尊敬を集めています。2019年には、没後70年記念事業として法要も催されました。
静思堂とは
静思堂は、出石が生んだ偉大な政治家、斎藤隆夫氏の精神を後世に伝えるべく建てられた記念館。斎藤隆夫氏が日本のために奔走した歴史を記した資料が多数展示されてます。
軍国主義に傾倒していた日本において、反骨の精神で敢然と立ち向かった斎藤隆夫氏。城下町出石が育んだその精神を感じるため、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
静思堂へのアクセス(城下町から車で5分)
出石の城下町から静思堂までは、朝来方面に車で5~7分ほど。バスなどの公共交通機関で行くことはできませんので、ご注意を。
静思堂 施設概要
- 開館時間: 9時30分~16時00分
- 休館日:火曜日
- 電話: 0796-52-5643