出石の明治館や宗鏡寺(沢庵寺)からすぐにそびえ立つ、入佐山。源氏物語にも入佐山を謳った歌が詠まれたほか、生野銀山・城崎温泉とならぶ「但馬三名所」に数えられていた、歴史的意義のある名所なのです。徒歩で10分ほどで登ることができる頂上からは出石城下町を一望できる、隠れた出石の展望スポットをご紹介します。
入佐山とは
出石城下町に広がる入佐山公園は、豊かな自然と城下町を見渡せる眺望の良さから出石町民に古来より親しまれてきました。また、江戸時代には宗鏡寺を再興した沢庵和尚にによってその名が世に広まり、生野銀山・城崎温泉と並んで「但馬三名所」にも数えられていました。
入佐山公園内にはいくつもの古墳が
公園内には複数の古墳があり、その内の1つは副葬品の種類から「アメノヒボコ」の墓ではないかという説もあります。
源氏物語でも入佐山の歌が読まれている
あの有名な「源氏物語」でも入佐山に関する詩が読まれており、山のところどころに石碑が立てられています。
「梓弓いるさの山に惑ふかなほの見し月の影や見ゆると(光源氏)」
入佐山から眺める出石城下町は絶景
入佐山公園の入り口から山頂までは徒歩で約10分。スニーカーでも気軽に登れますので、出石そばを食べてからの食後の運動にもぴったりです。
秋は山全体が紅葉に
入佐山へのアクセス ※中心街から徒歩5分!
入佐山に登るにはいくつかのルートがありますが、明治館の前から始まる登山口がおすすめ。出石の城下町中心部からは徒歩5分ほどとアクセスは抜群です。