出石の中心街から、徒歩約8分の場所に位置する見性寺。
歴史あるお寺にて5月8日に行われた「花まつり」の様子をご紹介します。
1.見性寺とは
いずし観光センターや出石城などがある出石の中心街から、徒歩で約9分に位置する歴史あるお寺です。仏教寺としてだけでなく、戦国時代には敵の侵攻時に砦としての役割も果たしました。
2.花まつりとは
釈迦の生誕日である4月8日を祝う行事である、花まつり。見性寺では毎年5月6日に開催しています。
お釈迦様の誕生日に花を添えることが「花まつり」の由来。仏像に甘茶を注いで参拝するのが慣わしとなっています。
参拝客には、甘茶がふるまわれます。独特の甘みがクセになるかも?
3.気さくな住職さんが案内してくださいます
見性寺では、若くて気さくな方丈(ほうじょう)さんが、お寺の歴史を解説してくださいます。また、大変貴重な経典を保管している経蔵(経典を補完する蔵)「輪蔵経蔵」も、見所の一つ。
通常は施錠されているのですが、住職さんにお願いすれば歴史の解説を交えながら快く案内してくださいます。
4.動く経蔵!「輪蔵経蔵」
見性寺最大の見どころとも言える輪蔵経蔵には、なんと700冊以上もの経典が保管されています。
いくら修行のためとはいえ、これだけの膨大な経典を読破するのは非常に難しいですよね。一生を仏道に捧げる修行僧ならともかく、一般市民には非常にハードルが高いと思います。
しかし心配ご無用。この蔵には非常に便利な仕組みがあるのです。
それは、「この書物庫を一周させる」こと。
実はこの書物庫は可動式になっていて、念を込めながらぐるりと一周させることで全ての教えを習得できる、とされているのです。
さっそく住職さんに実践していただきました。
実際に一周してみましたが、何か心が洗われたような感覚になりました。
5.出石観光時には
ユニークな構造の蔵に、風情ある外観が魅力の見性寺。
出石そばやお城見物を堪能した後に、立ち寄られてはいかがでしょうか。
出石城からわずか徒歩8分程度と、アクセスも抜群ですので食後のお散歩にも最適ですよ!