但馬の小京都と言われる、出石城下町の中心に位置する本覚寺。毎年6月になると、敷地内で出石町花の「テッセン」が見られることで有名なお寺です。
本覚寺とはどのようなお寺なのか、そしてなぜ花の栽培に不向きな街の中心でテッセンを育てているのか、詳しくご紹介します。
1.本覚寺では毎年6月にテッセンが咲き乱れる
出石城下町の中心からすぐの所に建つ、本覚寺。
地図を見て頂くと、街の中心にあることがよくわかりますね。
毎年5月中旬から6月にかけて、境内に出石町花「テッセン」とクレマチスが100種類以上咲くことで知られており、別名「テッセン寺」とも呼ばれています。
また、毎年5月15日~6月5日には、境内で「てっせんクレマチス祭」が開催されており、色とりどりのテッセン・クレマチスが訪れる方の目を楽しませています。
2.テッセンはすべて和尚さんが一つひとつ愛情込めて栽培
境内に咲き誇るテッセンとクレマチスですが、実はこれらすべて本格寺和尚である金谷さんが一つひとつを手作業で栽培しているんです。
本覚寺は街中にあるので、本来は花の栽培には不向きな環境。そのため、一つひとつを植木鉢で栽培する必要があります。
「出石町花のテッセンを守りたい」
という和尚さんの思いが詰まったテッセンとクレマチス、一見の価値ありです。
3.本堂の天井には150種類以上のテッセンが!
本堂の格天井(ごうてんじょう)には、約150種類以上のテッセンとクレマチスが描かれています。年々、本覚寺でも栽培できる品種が減ってきており、せめて参拝客に絵だけでも全種類を楽しんでもらいたいという思いから、このような格天井にしたんだとか。
ぜひ参拝時には、本堂で横になって圧巻の格天井を楽しんでくださいね。
4.2019年のテッセンは開花が遅れ気味?続報アップします
例年は5月中旬には咲いているテッセンとクレマチスですが、2019年は開花が遅れているとのこと。満開時には本記事の更新でお知らせしますので、ぜひお越しください。